なんとなくタイトルだけは聞いたことある、程度の「知ってる」が数年かそこら続いており、いつか読みたいなと思っていたので読みました。
作者の 小林泰三 (やすみ)氏は 2020 年に58歳で亡くなられてたんですね…
ここ最近難しい本ばかり読んでいたので、久しぶりに本が爆速で読める快感を味わうことができました。
中身はこんな感じです。
- 玩具修理者
- 酔歩する男
それぞれ少しだけ語ります。ネタバレはしません。
玩具修理者
短編です。35ページぐらい。
なかなかいい。
近所にどんな壊れたおもちゃも直してくれる「玩具修理者」なる謎の人物(?)がいる。ある日幼い主人公が、弟を事故で死なせてしまい、親にバレたくない重いから玩具修理者のもとに持っていくが…という話です。
あらすじだけでもうなんかイヤな感じですよね。
あ、まだ読んでなくて興味ある人は Wikipedia は見ないようにしましょう。「あらすじ」とかいってただのネタバレをしているファスト映画みたいな記事に行きついてしまうので。
酔歩する男
中編?160ページぐらい。
バーでいきなり知らないおじさんから「自分のことを覚えているか」と聞かれ、「知らない」というと「なら知り合いではないのだろう。しかし自分はあなたと学生時代親友であなたのことをよく知っている」と意味不明なことを言われるので、いったいどういうことなのかをおじさんに聞く話です。
世間で言われる「SFみがある」というのはよくわかる。
終盤が結局よくわからなかったのですが、まぁ多分わからなくても大丈夫系のやつの気もするので、あんまり気にしてないです。
よく「難しい」という声も見ますが、別にそうでもなくないか?と思いました。まぁ最後の意味をあんまり理解できてないので何を強がってるんだ貴様という感じですが。
あと私は大学で物理学を専攻していたのも理解の助けになったかもしれないです。とはいえ別に基礎知識がなくても話の流れはわかるので大丈夫かと思います。
あくまでフィクションですからね。
まとめ
全体的に私の趣味の方向性とがっちり噛み合ってしまったのでよかったです。
読んでくれ