概要
- アジャイルサムライ読んだ
アジャイルサムライ
アジャイル指南本の代表格です。 実際に読んでみた感じとして、これを読めばアジャイル開発とは何かが十分学べると思います。
注意点とか
アジャイルサムライを聖典として私がアジャイル開発とはなんぞやを語る記事ではないです。 なのでそもそもウォーターフォール型開発とは〜を説明したりはしないです。
アジャイル開発と言えばウォーターフォール型開発の対義語として語られることが大半な気がしますが、それだと逆張りというか、ウォーターフォール型開発の欠点を全部解消したぜ、みたいな捉え方になってしまい若干ズレてしまうように個人的に思っています。
Agile って辞書でひいたら「機敏な」とか「敏捷な」が出てきます。「素早いスタイルの開発」であって「アンチ・ウォーターフォール開発」ではないと思っています
目次をさらう
とりあえず何も考えずに目次を全部書き写しました。
* 第 I 部 「アジャイル」入門 * 第1章 ざっくりわかるアジャイル開発 * 第2章 アジャイルチームのご紹介 * 第 II 部 アジャイルな方向づけ * 第3章 みんなをバスに乗せる * 第4章 全体像を捉える * 第5章 具現化させる * 第 III 部 アジャイルな計画づくり * 第6章 ユーザーストーリーを集める * 第7章 見積もり:当てずっぽうの奥義 * 第8章 アジャイルな計画づくり:現実と向き合う * 第 IV 部 アジャイルなプロジェクト運営 * 第9章 イテレーションの運営:実現させる * 第10章 アジャイルな意思疎通の作成 * 第11章 現場の状況を目に見えるようにする * 第 V 部 アジャイルなプログラミング * 第12章 ユニットテスト:動くことがわかる * 第13章 リファクタリング:技術的負債の返済 * 第14章 テスト駆動開発 * 第15章 継続的インテグレーション:リリースに備える * 第 VI 部 付録 * 付録 A アジャイルソフトウェア開発の原則 * 付録 B オンラインリソース * 付録 C 参考資料
アジャイルソフトウェア開発宣言
自分用のまとめなので先に付録をみます。
アジャイルソフトウェア開発宣言 というものがあります。
プロセスやツールよりも 個人と対話 を、
包括的なドキュメントよりも 動くソフトウェア を、
契約交渉よりも 顧客との協調 を、
計画に従うことよりも 変化への対応 を、
価値とする。……だそうです。 これだけ見ると、やる気にあふれている人は「そうだそうだ!」ってなる人が多いかもしれませんが、単体で「よし、これをベースにプロジェクトやってみるぞ」というのは難しそうですね。
とはいえアジャイル開発のやり方や特有の用語(インセプションデッキ、ユーザーストーリー、とか。)がいろいろある中で根底にあるものはこれなので、いろいろ一見すると飛び道具のように思えるこれらの用語の意味を覚える前にこの 開発宣言 を読んでからというのも悪くないのではと思います。
もう少しブレイクダウンしたものに アジャイルソフトウェア開発の 12 の原則 があります。
- 顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。
- 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。変化を見方につけることによって、お客様の競争力を引き上げます。
- 動くソフトウェアを、2-3週間から 2-3 ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。
- ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して日々一緒に働かなければなりません。
- 意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。
- 情報を伝える最も効率的で効果的な方法は、フェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。
- 動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。
- アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。一定のペースを継続的に維持できるようにしなければならなりません。
- 技術的卓越性と優れた設計に対する不断の注意が機敏さを高めます。
- シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。
- 最良のアーキテクチャ・要求・自己組織的なチームから生み出されます。
- チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。
いい感じですね(適当) この記事自体半年以上放置しているので各章のまとめはまた次の機会にしますか……。 アジャイル記事更新ということで。ね。