コズミックホラーっていいですよね。 いきなりデカい音で驚かせてくるホラーは心底嫌い(怒鳴って威圧する大人と同じものを感じる)なのですが、得体のしれない恐怖みたいなものは大好きです。 知能があるから故に感じる恐怖や不安というのはやはり奥が深いということなんですかね。 料理で例えると激辛料理じゃなくて苦味の中に独特の旨味がある何か(具体的なものが浮かばない)の方が僕は好きです、っていう話です。 単純にオカルト好きだというのも多分にあると思います。 オカルトもカルトも好きです。 自惚れているので信仰心はありませんが宗教(怪しいものも含めて)が割と好きです。
ちょっと前にアルカディアという映画を見たのですがあれはとても良いですね。といってもこれを買いた時点で半分ぐらいネタバラシしていると取る人もいるでしょうから題名だけ述べるに留めますが。 長年インターネッツを嗜んでいるとある程度クトゥルフ神話のネタについて知識はついてくるのですが、SAN 値が云々とかそういうのはしたくないのでちゃんと原作(の翻訳)を読もうとして買いました。
収録作品は以下です。
今は頭から読んでいます。 なので 異次元の色彩 を読んでます。 長閑な田舎に隕石っぽいものが落ちてきてそこからいろいろおかしくなっていく話です。多分。 60ページぐらいの短編なのですが、読むのにとても時間がかかります。 日本語訳が新しくなって読みやすくなったらしい(実際文体は硬くない)のですが、一文の情報量が基本的に多く、読んでいて情景を思い浮かべたりするのが大変です。 深海の Yrr とかその辺の長編小説は読み慣れていて好きなんですが、なかなかしんどいです。 深海の Yrr で思い出しましたが、その作者が書いたもっと長い Limit という作品は買うだけ買ってまだ200ページぐらいしか読めていないです。 全部で 600 ページが 1, 2, 3, 4 (もはや上中下という命名すらできない)とあって2400 ページにもおよぶハイパー長編です。 深海の Yrr は 600 ページで上中下の構成です。 とても面白いので読んでください。
ちなみに名前の有名さで言えばトップレベルの ニャルラトホテプ ですが、本書だと 6 ページだったのでフライングして読破しました。 正直最後までよくわからなかったです。 頭おかしくなった人の日記みたいな感じなんですかね? リーダブル・コードに書かれていることを全部破ったソースコードを目で追ったときのような感覚に落ち入れます。 興味ある方は是非。
また続きが書きたくなったら書きます。