どうでもいい経緯
GW 中に読む本で技術書以外にも何か読もうということで書いました。
なんか読んでおいた方がいいような気がしたので。
結局読み終わったのは8月の末で合計で読んだ時間は4時間ぐらいな気がします。
電車の移動中のような技術書を読むにはちょっと難しい場面でこういう本をよく読んでたのですが、そのタイミングでだけ読んでたら今の今までかかってしまいました。
在宅勤務が始まって既に半年が経ちますがいまだにちゃんとした時間の使い方ができていないこのクズさよ…といった感じです。
だいたい平日は仕事中に蓄積した疑問点で業務中に深掘りするのはちょっと躊躇われる、といった感じの調べ物や技術検証を寝る間際までやって、土日はボーッと過ごしたりしていますがいい加減変えたいですね。変えろよ。
資格試験の勉強から逃げ続けているのですよ。
多分読むのは遅い方な気がしますが、普段は1時間でだいたい50〜70ページぐらい読んでるのでだいたいそんなもんですかね。
本の話
深層学習(本の帯ではわかりやすいように AI と書かれていますが)の会社がどういう経緯で今までやってきてこれからどうなっていきたいのか、を創業者の二人が語るというのものです。
深層学習ではマシンパワーが物をいいますから、やりたいことを実現するために自社でスパコンを開発して運用しているというが興味深いです。
私はお仕事ではクラウドを扱っているので、やや安直に「自前でハードを持つのは(ベンチャーなら尚更)前時代的だ」と勝手に考えていたのですが、読めば納得ですね。
あと私は「死ぬ気で学べ」というタイトルから「エンジニアは一生勉強するんだよボーッとしてるんじゃねえ」みたいな読者の尻を叩く "お言葉" 集のような本かと妄想していました。
そして冒頭にも書いた通りゴミカスのような生活をしているので、なんかこう、勉強しないといけないような気持ちにさせてくれる本なのかと勝手に想像して読み始めたのですが、そういう類のものではないです。
端的にいうと PFN という会社が何をやっているか、何をやっていきたいかを詳細に述べた本なので表面だけなぞると企業紹介を一冊まるまる使ってやってるだけ、みたいな気もしなくもないです。
が、述べられていることには全て why にあたる背景や意図、将来に向かっての展開までもちゃんとセットで解説されているので腹落ちしやすいですね。
そうやって読んでいくと「天才ないし秀才にしかできない凄い発想」みたいな物ではなく、ちゃんと筋道立ててトリッキーなこともせず、割と普通な感じがするのもまた事実ですが、どういう選択をしてどう実行に移したのかなどについては学べることは多そうです。 いや、そんなことマネ出来ないが…となるところも多いですがね。 でも安直なサクセスストーリーを読まされているような感じではないので、自分の進路を考える上でもまた読み返したいです。
登場人物の大半が東大卒なので「あー、勉強できるだけじゃなくそこに他の能力も合わさるとここまでできるんだなぁ」という雰囲気も少しありました。トラウマが少し抉られたような抉られていないような。
ともあれパーソナルロボットが当たり前になる未来の到来をロジカルに示して、その技術要素として必要になる深層学習の重要性、そして技術的な壁を乗り越える道筋(もちろん簡単ではない)を示してそれを成し遂げることを宣言する流れは熱いですね。