概要
- AWS 試験対策本を累計3冊買って読んだので感想書く
まえおき
AWS 認定試験の対策本ですが、ちょっと前までは2016年に出たあの 水色の本 しかなく、物凄い勢いでサービスがアップデートされる中なかなか勉強しづらい状況にありました。
そりゃあ出来る人は Black Belt を読めだのホワイトペーパーを読めだのドキュメントを読めだのと言いますが慣れてない人にとっては割と辛いものがあります。
市販の本で勉強する奴は雑魚、みたいな風潮もありますしね…。 *1
それが今年に入ってからついに今の新試験に対応した対策本が出版され、その後あれよあれよという間にいろんな出版社が出し始めました。
その中で私が買って読んで勉強に使った3冊を紹介します。
特に以下の視点を軸に見ていきます。
- リアルな模擬問題が充実しているか
- また問題の解説がしっかりしているか
- 最低限ジャンルは網羅されているか
- 理解しながら読めるようにまとまっているか
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
白黒のサービスアイコンがオシャレな対策本です。
Cloud Practitioner (一番簡単なやつ)を会社の要請で受ける際に Solution Architect Associate (SAA) も最初から受ける気でいたのでもう初っ端からこれで勉強してやろうという気持ちで買いました。
Cloud Practitioner はまぁ受かりましたが SAA は落ちました。
一応5周ぐらいして載ってる問題も解きまくったんですがね…
もしかしたらこれ1冊で受かったのかもしれませんが後述の別の本を買ってこれは友達にあげました。なので内容はうろ覚えです。
- リアルな模擬問題が充実しているか
- 各章の最後に簡単な例題が載っています。間違えると戻って読み返した方がいいってなるレベルの問題が大半です。
- 買った人には試験1回分(65問)の模擬問題がついてきますがなぜか私は解きませんでした。
- また問題の解説がしっかりしているか
- 例題はシンプルですがそれに見合った解説はあります。
- 最低限ジャンルは網羅されているか
- たぶん大丈夫
理解しながら読めるようにまとまっているか
- たぶん大丈夫
総評 ★★☆☆☆
もし試験が暗記だけで解けるものであれば網羅されている内容からして問題ないと思います。が、実際は選択肢を吟味して解くことになるので、それを考えると少し厳しいかな?と思いました。たいていのアプローチとして問題文読んで論点を抽出してそれをベストプラクティスに照らしてどれが正解か、を考えることになるので、それの練習としては物足りないような気がしました。僕が普段そういう考え方に親しんでないバカだから、というのも大いにありますが。
最短突破 AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 合格教本
前述の本で勉強して落ちた直後に Amazon でポチった本です。
解説パートは流し読みですが全部読みました。
これを2週間ひたすら周回してリベンジしたら受かりました。
この本も受かったあと友達にあげました。
- リアルな模擬問題が充実しているか
- 各章の最後に簡単な例題が載っています。間違えると戻って読み返した方がいいってなるレベルの問題が大半です。これはさっきと同じぐらい。
- 別冊で試験1回分(65問)の模擬問題がついてきます。これが問題も解説もクオリティーが高いです。正直これだけで買う価値あったと思いました。
- また問題の解説がしっかりしているか
- 最低限ジャンルは網羅されているか
- たぶん大丈夫
- 知っていれば解ける、という程度のところはサラッと触れられている程度なので若干見落としそうになりますが実際それで充分だと思いました。
理解しながら読めるようにまとまっているか
- ややこしいところは丁寧に解説してくれています。
総評 ★★★★★
SAA 取得のためにどれか1冊だけ買うとしたらこれしかないと思います。
AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~
現時点(2019年7月17日)では唯一 Developer と SysOps も視野に入れた対策本です。
これまで出てる本って SAA が何種類かと Cloud Practitioner が1種類で他のアソシエイトレベルの本が全然なかったのですが、つい最近出たのでみんな取得し始める前にと買いました。
この本だけでアソシ3種類全部取るのはちょっと難しいような気もしました。
SAA に一度落ちた勢としてなかなか理解できなかったネットワーク(パブリックサブネットやらプライベートサブネットやらなんちゃらゲートウェイやら)とか EBS とかその辺がサラッと書かれていました。
その代わりやはり Developer アソシも視野に入れているとだけあってサーバーレス系のサービスについては割と詳しいです。 DynamoDB のキャパシティユニットの話とか Lambda の詳しい仕様( SAA だと使いどころが分かっていれば一応OKだった)とか API Gateway の話とかが詳しいです。
SysOps は SAA とだいたい同じ内容とは言われますが一応特有の問題もあってそこも気になるなぁと思っていましたが明確に区別されていなかったですね。
なので微妙に網羅できていないところもあって、公式模擬問題で Service Catalog って何やねんってなって慌てて公式ドキュメント読みました。
というかこの頃から Black Belt とかホワイトペーパーとか公式ドキュメントとかを適宜読んで「うんうんなるほど」と理解できるようになっていましたね。
まぁでもこれの買って読んだという事実とアソシ3つ受かったという事実自体は結果的に整合性が取れているので良しとしましょう。今のところ他の選択肢ないですし。
ちなみにこれはまだ友達にあげてません。
受かってから会ってないので。
- リアルな模擬問題が充実しているか
- 各章の最後に簡単な例題が載っています。間違えると戻って読み返した方がいいってなるレベルの問題が大半です。これはさっきと同じぐらい。
- 模擬問題的なところには期待しない方が良い。たぶんカバーしている分量が多いというのもあるのかな?
- 問題集というよりは参考書ですね。参考書としてはこれさえあればOK的な気もします。
- また問題の解説がしっかりしているか
- 例題はシンプルですがそれに見合った解説はあります。
- 最低限ジャンルは網羅されているか
- SAA についてはたぶん網羅されている
- Developer アソシについては Cognito が全然触れられてなくて本番で焦りました。
- SysOps については上でも書きましたが、SysOps でしか問われない特有のサービスについてもう少し記述があればなぁと思いました。概要さえ知っていれば大丈夫なものも多かったのですが知らないと無駄に迷うので。
理解しながら読めるようにまとまっているか
- 丁寧なところは滅茶苦茶丁寧です。
総評 ★★★★☆
他の本が出始めるとどうなるか、という感じです。
まとめ
受かりゃあなんでもええんや
*1:私が物理の院生やってた頃も「日本語の教科書買う奴は雑魚。論文読め(英語)(レビュー論文ではなく原著)」みたいな空気の中隠れて日本語の教科書読んでました。留年しましたが。