魂の生命の領域

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禁煙してほぼ半年が経った

2021年10月5日(火)、昼飯を食ったあとの一服をもってタバコをやめた。

こうやってしっかり覚えているのもなんだか未練があるみたいでキモいな。そのうち忘れるのだろうか。

僕はピースライト(10mg)というのをずっと吸っていた。

光沢のある紺色のベースに金のラインが入った箱がオシャレな、いいタバコなんです。香りも良いしなにより美味しい。

喫煙者や元喫煙者の人に「何吸ってるの?」と聞かれて「ピースライトです」って答えると100%例外なく「いいの吸ってるねぇ〜〜」って回答が返ってきます。

多分私も今後身の回りでピース吸ってる人いたら「いいの吸ってるねぇ〜〜」って言うと思います。

甘いけどしつこくなく、トゲのない味だけど 10 mg なので喉にくるアタック感はなかなかのもの。燃えた藁みたいな植物っぽさ、煙たさもなく、(伝わらない気がするが)もはやコーヒーみたいなものだと認識していた。かぁ〜思い出すと恋しくなってきたな。

上品さとしっかりしたアタック感の両立が自分の中で一番好きなポイントだったかもしれない。

とにかく大好きすぎて 6 年ぐらい吸っていた。吸い始めたときは400円ぐらいだった気がするけど、最後に買った時は 560 円、辞めたときは600円になってた。

たばこは4月1日と10月1日の年2回のタイミングで値上がりしたりしなかったりする。値下がりは絶対にない。

いつもカートン(10箱)で買っていたので 5600 円が 6000 円になる程度だと思えば大した影響はない気がしたけど、とにかく辞めるタイミングを探していたので今しかないと思って実行に移した。

決断に至るまでの経緯

リアルで出社していた頃は、通勤ルートの中に喫煙所を通ることがカチッと組み込まれていた。

それこそ「正しい人」が早朝にジョギングするのと同じぐらい真面目に「毎日」「同じ時間帯に」「雨の日も」1本吸ってから出社していた。喫煙所ではスマホでニュースを見たりして真面目に過ごしていた。

行ける時に行っとかないと、あとでイライラした時に困るし周りにも迷惑だろうと考えるようになり、とりあえず毎日規則正しく通っていた。

それが例のアレによって完全在宅勤務になり、完全に惰性で1日中吸うようになった。

でも逆にこれで、「吸わないといけないタイミング」という概念から解放された。(とはいえ、ここまで1年半かかっている)

そしてついには飽きてきたので、いけそうなタイミングでやめちまおうかと思うようになった。

そして冒頭に繋がるというわけ。

別の側面から

居酒屋にも行かなくなったし、条例?が施行されたから2年ぐらい経ったのでもう忘れていたが、こんな側面もそういえばあった。

都内の喫茶店・居酒屋がほとんど禁煙になったという点だ。

それまで喫茶店はタバコを吸うためだけに通ってたんだけど、席で吸えなくなった。

通い詰めたカフェも、喫煙所を電話ボックスのような狭いスペース(飲食禁止)に押し込めてしまったのだ。当時喫煙席があった場所の壁から当時のヤニ臭をほのかに漂わせながら。

吸いたい欲を煽りやがって!おい!

そして居酒屋も禁煙になった。酒・タバコ・焼き鳥のような最強のコンボができなくなり本当に悲しかったが、いつしかできなくても大丈夫なことがわかった。

家で吸えるからな。

そして惰性で吸うようになり冒頭に(以下略

大変だったこと

話を戻して、禁煙初期の一番辛かった時期について書いていく。

自分の場合、理性の面では「辞めなきゃ」というより「もうええわ」って感じだったので、気合を入れたりはせずただ辞めた感じ。

なので「本当は吸いたい」と思うことは一度もなかった。

そのため、あとは離脱症状?禁断症状?との闘いだけだった。でもこれがしんどい。生理的なものだから理性でどうこうなる話ではない。

まず何が大変かって、眠いんですよ。とにかく眠い。

仕事にならんわけです。

実際に眠くなる症状があるのかどうか知らないけど、今まで眠気覚ましに一服していたのでそれができない辛さもあり輪をかけて辛い。

最初の一週間が本当に辛くて、「自分一人の都合で仕事のパフォーマンス下がって周りに迷惑かけるならさっさと1本吸ってこいや。それでお前が不健康になろうが周りには関係ない。自分が嫌だと今更思っても自業自得だよ」という自分の中の謎の人格がずっと囁いていた。

でもそんな状態で丸一日耐えると、もう引き返せない状況になります。

要するに、またタバコを再開してもどうせまたいずれは禁煙チャレンジして同じことを経験するんだと思うと、もう今ここで精算するしかないと思うようになるんです。

というわけで最初の一週間だいぶポンコツみたいなパフォーマンスでした。

まぁ、実際誰にもバレなかったのでまぁ大丈夫かな。知らんけど。

んでこの一週間を乗り切れば、もう離脱症状は感じなくなった。

あとは理性との闘いだけ。魔が差すのをしばらく恐れて過ごしていたが、そもそも「飽きた」からスタートしているので一度も誘惑と闘っていない。

ポエム終わり

あんまりポエムを続けても仕方がないので、あとは FAQ を自作自演して終わります。

どれぐらい吸ってた?

期間は多分6年ぐらい(23歳〜29歳)。

ペースで言うと、1ヶ月で1カートン(20本 * 10箱 = 200 本)なので、1日5〜6本か。

多分ヘビースモーカーではなかったはず。

太る?

自分は3キロぐらい増えた。というか増やした。

辞める直前まで半年間なぜかめちゃくちゃダイエットしていてたので、その分が元に戻るだけで済んだ。

もう少し補足すると、当時ダイエットに真剣すぎてほとんど摂食障害だったので「噂によると禁煙すると太るらしいし、せっかくだからこのタイミングでダイエットもやめよう」という意図もあった。

なので「食べなきゃ」という意識が吸いたい気持ちを遠ざけていたのかもしれない。知らんけど。

まぁ結果オーライなのか一石二鳥なのか知らないけど、体重はちょうどいいところまで戻ってきた。

でも、別に事前にダイエットなんてしてなくても増えて数キロだと思うので問題なくリカバリーできると思う。

数キロと断定しているのは、食わないと抑えきれない!というレベルの期間は短いからです。

ずっと続くならやばいと思う。

口が寂しくならない?

なる。

なのでボトルガムを買って毎日ガム(ニコチンガムとかじゃなくて普通のノンシュガーのガム)を噛んでいる。

そしてガムだけだと顎が疲れるのでこれまたノンシュガーの飴ちゃんをよく舐める。

ノンシュガーなのが大事だと思っている。罪悪感ないし。

食べ物美味しく感じる?

全然わからない。

元から舌が肥えてないので、大抵のものは美味しく感じる。

食べ物の好みも変わってない。

嫌いなものは今でも嫌い。

体調の変化に気づく?

汚い話だけど、固い痰がよく出たのがマシになった。

それ以外は全然わからない。

吸い始めてから高い声が出なくなって、カラオケで苦労してたんだけど、それが改善してたりしないかな〜〜〜というのはちょっと願望としてある。

でもカラオケには1年以上行ってない。

夢に出てくる?

3ヶ月〜4ヶ月目あたりで夢の中でタバコ吸う日が何回かあった。

でも起きた時に「夢か…」と落ち込んだり「どうしよ、吸っちゃった!」って焦ったりすることもなく、ただ過去の思い出の一部が掘り起こされたなぁ。ぐらい。

タバコ嫌いになった?

元々鼻が良くて半径10メートル以内で吸ってる人がいたら音速で気づいたんだけど、それは今でも変わってない。

そしてタバコの匂いは今でも好き。

ただし、この前喫煙所の近くを通った時は「くっせ」って思った。雨だったからかな。湿気たタバコはクッセェからな。

その他変化

なにより酒の量が増えた。 酔っ払っても吸いたくはならないが、とにかく酒を飲んで人生を埋めたい気持ちがある。

まとめ

マナーを守ってない人はマナーを守ろうね。

守ってる人は偉い!

あとがき

書き終えた後「さ、一仕事終えたということで一服しようかね」という考えがふっと蘇って反射的にタバコを探しそうになってドキドキしている。

ちょっとまだ思い出を掘り返すのは早かったかもしれない。